公務員試験の仕組みと課題

エゾシカ
国家公務員試験の”仕組み”と”問題”をすこし掘り下げるよ

この記事では、人事院が行う国家公務員試験の仕組みに起因する問題点をシンプルに解説します。

国家公務員試験の仕組み

 

二次試験の面接は相対評価で合格者が決まります。

 

二次試験でどんなに悪い結果でも、さらに採点の低い人がいれば合格します。

 

すなわち二次試験は人格によって落とされることはなく、決められた採点ルールに従って評価され、順位がよければOKなんです。

 

本来なら、人格に不足がある人は採用すべきではないのだが、採用人数を確保するため、やむなく合格させています。

 

民間のように「面接悪かったらやっぱり、だれも採用しない」って判断が、人事院の公務員試験でも、官庁の採用面接でもできれば解決するのですが・・・

 

解決策として、官庁独自で、「一次試験不合格者のうち、上位者の採用が可能」とか少ない母数をカバーする制度があっても良いかなと思います。

そもそも、公務員試験に受かれば、溢れることなくどこかの官庁にはいれるようなギリギリの合格人数にしているのも原因です。

 

ギリギリの人数しか公務員候補者がいないため、官公庁は面接した結果、「採用したくないけど、欠員が生じるから、仕方なく採用するか」というケースが本当に多いです。

採用後に解雇にするのは非常に困難なことを分かっているのですが、採用しないという判断は重いのです。

 

ちなみに、半年の試用期間内であっても、不当解雇の訴訟の恐れや、その職員の親が関わってくるので、解雇も躊躇します。

解雇させる側の所属長(責任者)はも少しで定年ですから、頑張らないんですよね。。。

 

こういった問題にアプローチするには、所属長(管理職)だけが採用の是非を決めるのでなく、中堅世代の新規採用者と一緒に働く職員を採用の責任者にさせ、若い世代が納得する形で、採用の是非を決め、場合によっては欠員にするという選択肢も持つことです。

 

 

地方公務員の取り組みは・・・?

自由度が高い自治体での取り組みを紹介します。

 

  •  起案~決裁の手続きを抜本的に見直し、メールソフトを活用した決裁
  •  人事評価制度を廃止し、上司や複数の職員が評価する制度を導入
  •  公務員試験を廃止

2017年で180箇所が公務員試験制度を廃止

これは増え続けます。優秀な人材が公務員になろうと勉強する時間そのものが無駄であり、これで諦めてしまう学生も多い。

仕事の役に立たない一般教養試験で優秀な人材を逃していると判断している。

 

このように、国家公務員もある程度の独自性をもって官庁にあった仕組みが作れれば、もっと良くなっていきます。

国家公務員は職員数が少ないため少数精鋭でやっていく必要があるのですが、入り口の段階で大きくつまずいています。

いつになったら、アクションが起こされるのか今後、注視していくとともに、優秀な人材が国家公務員になることを心から願っています。

 

著者:環境省職員→奈良県生駒市長。

地方自治体で働くことの魅力や、公務員として生き残るための心得について書かれている。

10年で激変する! 「公務員の未来」予想図