こんにちは。
元公務員のエゾシカです。
ツイッターで公務員試験対策の相談を受け付けており、多くの方から相談をいただいています。
実際にグループワークについての問い合わせとエゾシカの解答を紹介します。
☑️ 押さえておくポイント
- 採点者側の立場になって考えることが最適解
- 個人面接は不適当な受験生を落とす。グループワークや集団検討は優秀な人材をピックアップする
- 公務員試験の採点比率は 1次試験(筆記):2次試験(面接など)=50:50 むしろ2次の方が高い場合がある
グループワークの採点基準についてのご質問
グループワークや集団討論というのは、公務員の方(試験官)はどのような点を見ているのでしょうか?やはり強調性や率先性を見ているのでしょうか。
☑️ 最適解
重要度大 → 重要度小
一言でいうと会議が上手い人。これが意外と難しいけど、試験の時はみんな協力的なので安心してください。
実は採点者によって評価基準がが異なるなので、やっかいです。言い換えるの雰囲勝負とも言えます。
よくある勘違いへのコメント
勘違いというか、攻略法としてオススメしないことは以下の通り
- 発表の質を意識する必要がありません。発表者や成果物ばかり目立つ傾向にあるので、重要視していない。
- 仕切りタイプのリーダー格は求めていません。完璧なリーダーは不要
ぶっちゃけ
この人と一緒に働きたいって思うような雰囲気。
これを聞くと、対策がつかめず、逆に不安になるかと思いますので、掘り下げて説明します。
グループワークや集団検討で一番大切なのは雰囲気
先ほどの要素の3を少し掘り下げます。
☑️ 態度(超重要)
存在感を見てます。
特に発言していないときが重要でポイントは以下の通り
- 周りの意見を聞いているときの相づちの大きさや、笑顔があるか
- 人の意見を否定しないこと
- どんな意見も尊重すること
- どんな意見でも良いところがあるので褒める
- 課題との関連性(効果を冷静に検討する)
- 分からないことがあればすぐ聞いて確認する
- それを共有する
2つのすること
- 先入観を持たず、否定せず、意見を吸収する
- 笑顔で大きい相づちで主役になる
段取り力
取り組む内容に応じて、検討の手段やすることを予めみんなで共有し、その通りに進めていけるかという能力です。
個人の能力よりも、周りと協力する姿勢が大切です。
目立とうと思ってる人がいると、たちまちダメになりますので、そかの人が目立ちそうだったら、戦わないように。
公務員の仕事は2-3年で部署交代があるので初めての仕事が多いです。
大きなプロジェクトだと、沢山の事業者と職員で長期的に取り組むことが想定されます。
ですので、一人残らず有効な作業分担をして、手順を共有して、スケジュール通りに進める力があるかを見ています。
2つのすること
・進め方をみんなで決める
いきなりどう思います?
ではなく、時間配分をグループ内で認識合わせをします。
「最初の10分間で意見出し合って、次の10分でまとめて、あれ作って、リハして~の流れで良いですかね?」って感じ
・方向性(テーマ/ビジョン)を決める
これは楽しくやるためと、発表のしやすさ、進めやすさに役立ちます。
例えば、「日本で一番〇〇な街にする」みたいな。
あえて課題と関係なさそうな裏テーマを決めておくと、アイデアがでやすいのと、発表に独自性が備わります。
・あとはグループ内の意見を否定しないで、進めていくだけ
協調性
大切なんですが、人によって解釈が変わるので、姿勢だけ意識していれば自然と協調性も保たれるので気にしなくて大丈夫です。
協調性ってどんな風にアピールすれば良いのってよく聞かれますが、アピールは無理だと思った方が無難です。
グループワークや集団討議でやってはいけないこと
対抗する意見であっても、否定しない。
どんな意見でも、いいところがあるはずなので徹底的に探して、褒めまくります。
反論する場合は、とりあえず褒めたあとです。
褒め例
「〇〇(地域や世代、利益やリスクなど)にアプローチできていいですね!」
「先ほどの〇〇という視点と共通していて、合わせて進めると統一感があって理解が得られやすいですね」
「WEBサイトや地域誌に載せやすそうなので、宣伝効果が期待できそうですね」
ポイントは、提案が課題(テーマ)に対しどうコミットしているかを汲み取ること
そのコミット仕方で他の発想を繰り広げていく感じ
グループワーク・集団検討のまとめ
なかなか信じがたい採点方式だったと思います。
しかし、公務員試験を行う試験官の同じ公務員であり、採用後は一緒に働く仲間です。
試験官が重要視している雰囲気は、「一緒に働きたい人間性」これです。
どんなに秀才であっても、何十年も一緒に働く仲間を探していると思えば、採点のポイントが自ずと見えてくるはずです。
優秀な公務員が活躍することを願っています。
それでは!